イエローリボンは、障害者権利条約の内容を広くみなさんに知っていただき、日本での条約批准をめざすためのシンボルマークとするものです。イエローリボンの普及を通じて、すべての人がともに生きる社会を実現したいと考え、多くの皆様にご協力とご支援をよびかけます。
ぜひ、みなさんもイエローリボンバッジを身に付けてください。イエローリボン(障害のある人びとの、その人らしい自立と社会参加をめざす)運動にご参加ください。
12月11日(月)、教育大学附属養護学校内「きりのめの家」で、行われた懇談会に参加させていただきました。テーマは『自閉症のある方の就業・地域支援について』という内容で、講師は社会福祉法人「電機神奈川福祉センター」理事長の土師修司氏でした。
途中にはビデオを見せて頂き、その中では特例子会社で働く障害者の様子が映し出され、とても印象に残りました。特例子会社は8月現在で全国に198ヶ所あるそうですが、残念ながら大企業の多い都市圏に集中しております。しかし、特例子会社でなくとも、良く言われることですが、「企業が求める能力や人材がマッチングすれば、重度の障害者でも働ける」と、土師氏は強調されておられました。そのために保護者を含めた周囲の支援者が心がけておくべき事として①興味のあるところを伸ばして自信につなげる。②指示通りの仕事ができる(ただし、指示を出す側も本人が理解できるような指示の出し方を工夫する)。③わからない時や手伝って欲しい時に訴えることができる。④時間や約束を守る。⑤体力作り。など、小さな時から準備できることをポイントとして、あげておられました。
また、雇用側の意識として大事な点は『障害を理解して“労働力”として雇用するためには、本人にとって働きやすく給料に見合う成果が出る環境を整える』とのお話をされておられました。もう一点は、社会に出ると様々な誘惑があること、そのために必要な『生活支援』の重要性を訴えておられました。
障害者自立支援法では『働く』ということが大きなキーワードになっております。今後、多くの企業で障害者の雇用が進んでいくこと、そして多くの障害者が『明るく元気に働く大人』になれることを願っております。
道下
去る11月9日(木)、北斗市農業振興センターにて「第3回親のための学習会」が開催されました。
講師は侑愛会 星が丘寮 園長 寺尾孝士氏で、「自閉症の人たちへの支援~星が丘寮の実践と成人期から期待すること~」というテーマでお話いただきました。星が丘寮での現在の支援(寮、作業班、職場実習、余暇支援)の取り組みについては、ビデオも見せていただき、実際の活動を知ることができました。
星が丘寮の利用者の中には一般企業に実習に入っている方もおり、適切な支援をしていくことによって就労が成しえるということ、また、職場の方々に障がいを理解し協力して頂かなければ成り立たないということもわかりました。成人期を迎えるにあたって、幼児期・児童期から身につけておいてほしいことについても触れられており、現在小学1年生の子供を持つ親として、子供のためにやらなければならないことを、再確認いたしました。
やはり、子供のころからの積み重ねが就労にもつながり、また成人期を豊かに過ごすためには必要なことだと思います。
当日は48名の参加者があり、みな熱心に寺尾先生の話に耳を傾けていました。
鎌田
10月20日(金)七飯町文化センターにおいて、今年度3回目の公開講座が行なわれました。この講座は地域で暮らしている自閉症児者を、一人でも多くの方に理解していただくために開催しております。
第1部は、発達障害者支援センターあおいそらの片山智博先生による講演でした。自閉症を含む連続体(スペクトラム)についての発達障害を説明したうえで、どのような支援が必要なのかといった具体的な例もあげて、理解しやすくお話して頂きました。
第2部では「母たちの育児・育自」と題して、お二人のお母さんの体験談でした。自閉症の小学生男子のお母さんと、高等養護学校で寄宿舎生活をしている男子のお母さんのお話を伺って、わが子に共通する点を共感し、かつ今後の育児についてヒントを得たような気がしました。
自閉症を含む発達障害が、ひろく一般に理解されにくいのは、一見して健常な方と見分けがつかないことに加え、百人の自閉症の方がいたら百種の特徴があるといわれる、その多様さに原因があると思います。しかし最近では新聞やテレビのドキュメンタリー等で、とりあげられることも多くなりました。さらに今月からはSMAPの草薙剛さんが自閉症を演じるドラマも始まり、一人でも多くの方が理解を深めてくれたら幸いと思いました。
今回の公開講座では、そういったメディアの効果か会員以外の方も多数参加していただき、会場は約60名とビッシリとなりました。障害を持つ人が地域で暮らすためには、多くの人の理解と協力が必要です。どのような障害をもった人でも、安全で安心した生活をおくることができる、バリアフリー社会の実現を切望いたします。
眞野
9月28日(木)渡邉倫先生の学習会に参加しました。テーマは「学びを促す上手なかかわり」で、コミュニケーションについてのお話でした。息子とはほとんど思うようにコミュニケーションがとれず、うまくいかない毎日なので、たいへん興味深く拝聴しました。
「コミュニケーションする力の実態把握」では、その大切さ、苦手さをどう補うか、先生の実践を混じえたお話で、資料もわかりやすく聞き入りました。
「コミュニケーションの苦手さの影響」では、子どもの好きなこと、一日の行動を書き出し振り返る時間を設けるなど、息子と照らし合わせて理解しやすいものでした。
コミュニケーションがうまくいかないのは、原因の探りがまだまだ足りないんだなと改めて痛感しました。これからは、今回学んだことを取り入れてやってみようと思います。
”それでも自閉症児は教育できる”という先生の言葉に、心強く励まされた学習会でした。
木村