10月20日(金)七飯町文化センターにおいて、今年度3回目の公開講座が行なわれました。この講座は地域で暮らしている自閉症児者を、一人でも多くの方に理解していただくために開催しております。
第1部は、発達障害者支援センターあおいそらの片山智博先生による講演でした。自閉症を含む連続体(スペクトラム)についての発達障害を説明したうえで、どのような支援が必要なのかといった具体的な例もあげて、理解しやすくお話して頂きました。
第2部では「母たちの育児・育自」と題して、お二人のお母さんの体験談でした。自閉症の小学生男子のお母さんと、高等養護学校で寄宿舎生活をしている男子のお母さんのお話を伺って、わが子に共通する点を共感し、かつ今後の育児についてヒントを得たような気がしました。
自閉症を含む発達障害が、ひろく一般に理解されにくいのは、一見して健常な方と見分けがつかないことに加え、百人の自閉症の方がいたら百種の特徴があるといわれる、その多様さに原因があると思います。しかし最近では新聞やテレビのドキュメンタリー等で、とりあげられることも多くなりました。さらに今月からはSMAPの草薙剛さんが自閉症を演じるドラマも始まり、一人でも多くの方が理解を深めてくれたら幸いと思いました。
今回の公開講座では、そういったメディアの効果か会員以外の方も多数参加していただき、会場は約60名とビッシリとなりました。障害を持つ人が地域で暮らすためには、多くの人の理解と協力が必要です。どのような障害をもった人でも、安全で安心した生活をおくることができる、バリアフリー社会の実現を切望いたします。
眞野
9月28日(木)渡邉倫先生の学習会に参加しました。テーマは「学びを促す上手なかかわり」で、コミュニケーションについてのお話でした。息子とはほとんど思うようにコミュニケーションがとれず、うまくいかない毎日なので、たいへん興味深く拝聴しました。
「コミュニケーションする力の実態把握」では、その大切さ、苦手さをどう補うか、先生の実践を混じえたお話で、資料もわかりやすく聞き入りました。
「コミュニケーションの苦手さの影響」では、子どもの好きなこと、一日の行動を書き出し振り返る時間を設けるなど、息子と照らし合わせて理解しやすいものでした。
コミュニケーションがうまくいかないのは、原因の探りがまだまだ足りないんだなと改めて痛感しました。これからは、今回学んだことを取り入れてやってみようと思います。
”それでも自閉症児は教育できる”という先生の言葉に、心強く励まされた学習会でした。
木村
9月15日(金)函館市亀田福祉センターにおいて、北海道渡島保健福祉事務所保健福祉部社会福祉課の上野敏哉氏、下道康平氏を講師にお迎えして「障害者自立支援法」について、学習会が行なわれました。
始めに下道さんから概要をお話していただきました。次に上野さんより北海道における障害者福祉計画の作成について、お話をしていただきました。
自立訓練事業では、訓練の支援を利用できる期間が24ヶ月・36ヶ月と限られており、一回限りの更新しか認められていない事を知りました。障害は一生続くので、その期間内の訓練では目標を達成し能力を向上させるのは、なかなか困難ではないでしょうか。
また北海道は、入所施設・入所者数が全国平均の2倍なので地域生活への移行者数の目標も全国の2倍を目指すということでした。北海道は広大である事を考えると、数多くの施設が必要になります。また道外からの入所者も多いので、地域生活に移行しにくいという実態も考慮されるべきだと思います。
従来の制度やサービスがどのように変わっていくのか、また利用料金はどうなるのかは10月から実際問題となります。今後の厳しい現実を認識する事ができて、有意義な学習会でした。
福田
『ちょっと気になる子への支援~つくしんぼ学級の実践~』
7月15日(土)北斗市追分にある社会福祉法人侑愛会 つくしんぼ学級にて、
学園長 金沢京子先生による支援者のための学習会を開催致しました。
昨年に続き2回目となる今回は、つくしんぼ学級での療育、とりわけ個別目標の観点、設定、支援とその継続や家族との連携、確認と調整、見直しについてスライドを使用しながらの講演でした。その後は、園内を自由に見学させていただきました。
休日にも関わらず多くの方にご参加頂き、有難うございました。
武士